トラブルシューティングツールの利用方法
ServBayは、ローカル開発環境で発生するさまざまな問題を素早く診断・解決できる、強力な内蔵トラブルシューティングツールを提供しています。このツールは潜在的な障害を自動で検出し、適切な解決策を提案してくれるため、ローカル環境の保守や問題解決の手間を大幅に軽減します。
トラブルシューティングツールを活用することで、環境設定やサービスの動作、接続性など開発中に遭遇する問題を効率的に調査・解決できます。
診断対象範囲
ServBayのトラブルシューティングツールは、ローカル開発環境における以下の重要な項目を自動診断します。
- ユーザーアカウントの状態と権限: 現在のユーザー権限やログイン状態が適切か確認し、ServBayが正常に動作する権限があるかをチェックします。
- サブスクリプション状況と有効期限: ServBayのサブスクリプションの有効性を検証し、すべての機能が利用可能か確認します。
- OSアーキテクチャ互換性: 利用中のオペレーティングシステムとServBayの互換性をチェックします。
- ServBay RuntimeおよびServBay Helperの状態: ServBayのコアランタイムや補助ツールが正しく動作しているか診断します。
- ポート使用状況: Webサーバー(ポート80/443)やデータベース(3306/5432)、Redis(6379)など、ServBayに必要な主要ポートが他のプログラムによって占有されていないかチェックします。
- SSL/TLS証明書の構成と状態: ServBay User CA、ServBay Public CA、および各サイトのSSL/TLS証明書が正しく設定・有効であるかを確認します。(ACMEによる証明書も含む)
- ソフトウェアパッケージのインストール状況と完全性: PHP, Node.js, Python, Go, Java, Ruby, Rustなど、ServBayにインストールされた各種パッケージが正しくインストール・完全な状態かを確認します。
- パッケージおよびサービス設定の正確性: Webサーバー(Caddy/Nginx)やデータベース(MySQL/MariaDB/PostgreSQL)、キャッシュ(Redis)などの関連パッケージやサービスの設定ファイルに文法エラーや設定の衝突がないかチェックします。
- パッケージおよびサービスの稼働状況: ServBayが管理するすべてのパッケージおよびサービスが正常に稼働しているか診断します。
- ウェブサイト(バーチャルホスト)設定の確認: ServBayで構成したローカルサイト(バーチャルホスト)のルートディレクトリ、PHPバージョン、SSL設定などが正しいか調査します。
- ドメイン名のDNS解決確認:
.servbay.demo
やカスタムドメインなどローカルドメインが正しくローカルIPアドレスへ解決されているかを検証し、ドメイン経由でアクセスできるか確保します。 - ウェブサイト動作確認: ローカルサイトへ実際に接続し、応答状況をチェックすることでサイトが正常に動作しているか初期診断します。
- データベース接続確認: ServBayで動作中のMySQL, MariaDB, PostgreSQLなどに正常に接続できるかテストします。
- プロキシサーバー設定: システムやServBay内部のプロキシサーバー設定がローカル環境の動作に影響していないか確認します(CORS: クロスオリジンリソースシェアリング問題などに関連)。
検査中に問題やエラーが発見された場合には、ツールがエラー箇所をわかりやすく赤色で表示し、詳細なエラーメッセージや推奨される解決方法も案内しますので、手順に従って修正を進めてください。
まとめ
ServBayのトラブルシューティングツールは、よくあるローカル開発環境の問題を効率的に自己診断・自己修復できる強力なアシスタントです。詳細なレポートやアドバイスにより、問題箇所を迅速に特定・解決し、貴重な開発時間を大幅に節約できます。
もし本ツールを利用しても問題が解決しない場合は、お問い合わせ からテクニカルサポートチームまでご連絡ください。さらに詳細な支援を提供いたします。