ServBayを完全にアンインストールする方法
ServBayは管理・保守が容易なローカルWeb開発環境として設計されています。もしシステムからServBayを削除したい場合、アンインストールの手順は非常にシンプルです。本記事では、macOSとWindowsの両方でServBayを完全にアンインストールし、関連ファイルをきれいに削除するためのステップを詳しく解説します。
⚠️ 重要なお知らせ ⚠️
アンインストール操作の前に、必ず大切なデータのバックアップを行ってください。対象データは以下のとおりです:
バックアップが必要なデータ:
- Webサイトプロジェクトファイル
- macOS:
/Applications/ServBay/www - Windows:
C:\ServBay\www
- macOS:
- データベースデータ(MySQL、PostgreSQL、MongoDBなど)
- macOS:
/Applications/ServBay/db - Windows:
C:\ServBay\db
- macOS:
- ServBayの設定ファイルおよびSSL証明書
アンインストール作業ではServBayのインストールディレクトリとすべての内容が削除されます。バックアップしていないデータは失われます。
詳細なアンインストール手順
以下の手順に従い、ServBayおよび関連コンポーネントを漏れなく削除してください。
手順1:ServBayアプリケーションを終了する
アンインストールを始める前に、ServBayアプリケーションが完全に終了していることを確認してください。
macOS
DockのServBayアイコンを右クリックして「終了」を選択、またはServBayアプリのメニューから「ServBay」 > 「ServBayを終了」を選択します。
Windows
タスクバーのServBayアイコンを右クリックし「終了」を選択、またはServBayメインウィンドウ右上の閉じるボタンをクリックします。
手順2:ServBayアプリケーションファイルを削除する
macOSでのアンインストール方法
- Finderを開く
- Finderサイドバーでアプリケーションをクリック
- アプリケーション一覧から
ServBay.appを見つける ServBay.appをDock右端のゴミ箱アイコンへドラッグ- ゴミ箱アイコンを右クリックし「ゴミ箱を空にする」を選択
Windowsでのアンインストール方法
重要なお知らせ
Windowsユーザーはアンインストール前に自動起動設定を必ずオフにしてください! ServBayの設定画面で自動起動オプションをオフにしてからアンインストールしましょう。
ステップ1:自動起動をオフにする
- ServBayアプリケーションを開く
- 設定画面へ移動
- 「自動起動」オプションをオフにする
- ServBayアプリケーションを終了
ステップ2:アンインストールの実施 Windows版のアンインストールには2つの方法があります:
方法1:Windowsの設定から
- Windows設定(Win + I)を開く
- 「アプリ」をクリック
- 「アプリと機能」で "ServBay" を検索
- ServBayをクリックして「アンインストール」を選択
方法2:コントロールパネルから
- コントロールパネルを開く
- 「プログラムと機能」をクリック
- "ServBay" を検索・選択
- 「アンインストール」をクリック
手順3:ServBayインストールディレクトリの削除
ServBayのコアファイル、ソフトウェアパッケージ、Webサイトファイル、データベースデータは標準で以下のディレクトリに保存されています:
- macOS:
/Applications/ServBay - Windows:
C:\ServBay
このディレクトリを削除することで、ServBayの実行ファイルや開発データがすべて消去されます。
🛑 再度警告 🛑
この操作の前に、必ず本ガイド冒頭の「重要なお知らせ」に従い、すべての重要データがバックアップ済みか再確認してください:
- macOS:
/Applications/ServBay/www、/Applications/ServBay/dbなど - Windows:
C:\ServBay\www、C:\ServBay\dbなど
この作業は元に戻せません。削除後はデータ復元ができません。
ターミナルアプリを開きます。Spotlight検索(Command + Spaceで "ターミナル" と入力)やFinderの「アプリケーション」 > 「ユーティリティ」 > 「ターミナル」から起動できます。
ターミナルウィンドウで以下のコマンドを実行し、ServBayインストールディレクトリとその内容を削除します:
bashsudo rm -rf /Applications/ServBay1sudoコマンドは管理者権限で後続のコマンドを実行します。/Applicationsディレクトリの編集には権限が必要です。コマンド実行時に現在のユーザーパスワード入力が求められます。rmはファイルやディレクトリを削除するコマンドです。-r(再帰)は指定したディレクトリとすべてのサブディレクトリ・ファイルを一括削除します。-f(強制)は確認プロンプトなしで削除します。-fオプションの使用は慎重に行ってください。
コマンド実行後、
/Applications/ServBayディレクトリ下のすべてのファイルとサブディレクトリ(Webサイト、データベース、ServBay設定など含む)が削除されます。
手順4:ServBay Helperサービスのアンインストール(macOS専用)
macOS
ServBay Helperは、管理者権限を要する処理(hostsファイルの変更やシステムサービスの起動/停止など)を実現する特権補助ツールです。ServBayを完全削除するには、このHelperサービスもアンインストールしてください。
ターミナルで以下のコマンドを入力してください:
bash
sudo launchctl unload /Library/LaunchDaemons/Dev.ServBay.macOS.ServBay.Helper.plist
sudo rm /Library/LaunchDaemons/Dev.ServBay.macOS.ServBay.Helper.plist
sudo rm /Library/PrivilegedHelperTools/Dev.ServBay.macOS.ServBay.Helper1
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- 1つ目のコマンドは
launchctl unloadでServBay Helperの起動エージェントを停止・解除し、システム起動時のロードを防ぎます。 - 2つ目のコマンドはServBay Helperの
.plist設定ファイル(Helperロード方法を示すファイル)を削除します。 - 3つ目のコマンドはHelperの実行ファイル本体を削除します。
これらのコマンドは管理者権限が必要となるため、ユーザーパスワード入力が求められます。
Windows
Windows版にはHelperサービスはありませんので、この作業は不要です。Windows版ServBayはシンプルな構成となっており、特権補助ツールに依存していません。
手順5:環境変数のクリーンアップ
~/.zshrc および ~/.bash_profile ファイルを開き、下記のセクションを探して削除してください。
bash
# BEGIN ServBay Environment Block
# ...
# END ServBay Environment Block1
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まとめ
これらの手順に従うことで、macOSからServBayアプリケーション、インストールディレクトリ、関連するHelperサービスを完全に削除できます。重ねて申し上げますが、データのバックアップはアンインストール前の最重要事項です。 /Applications/ServBay ディレクトリを削除する前に、Webサイトファイル・データベースデータ・その他大切な設定が安全に保存されていることを必ずご確認ください。
