ServBay AIゲートウェイ(AI Gateway)について
ServBay AIゲートウェイ(AI Gateway)は、ServBayに標準搭載されたローカル統合AIプロバイダーゲートウェイです。お使いのPC上でプロキシエンドポイントを稼働させ、OpenAI・Anthropic・DeepSeek・Qwenなど約20社の主要AIプロバイダーへのリクエストを単一の入口で受け付けます。これにより、APIキーの一元管理、利用量やコストの可視化が可能となり、Claude Code、Codex、Gemini CLIなどのAIコーディングツールもワンクリックでローカルゲートウェイに接続できます。
本ドキュメントでは、AIゲートウェイの概要、解決する課題、および全体アーキテクチャについて解説します。実際の操作方法は下記ページをご覧ください。
- チャネル管理 — 各プロバイダーの追加と設定
- 仮想キー — キーの生成、権限制限、ローテーション、失効
- AIコーディングツールのワンクリック連携 — Claude CodeなどCLIの接続先切り替え
- 統計とモニタリング — 利用量、コスト、予算管理
- エンドポイントと環境変数 — ご自身のアプリケーションからの呼び出し方法
概要
日々のAI開発では、複数のプロバイダーからAPIキーを取得し、様々なプロジェクトやツールの設定に分散して管理せざるを得ないケースが多いでしょう。この結果、利用額の集計や切り替えが煩雑になります。ServBay AIゲートウェイは、これらの課題を一括解決します。
- 単一エンドポイントで複数プロバイダー接続 — 各チャネルを設定後、すべてのリクエストはローカルの
http://127.0.0.1:11580経由で転送されます。アプリケーション側は一つのアドレスだけを指定すればOKです。 - 仮想キーで本来のAPIキーを保護 — ゲートウェイが発行する「仮想キー」をアプリやツール側に配布し、本物のプロバイダーAPIキーはゲートウェイ内にのみ保管。仮想キーはいつでも権限制御・ローテーション・失効が可能です。
- 統一された利用量・コストダッシュボード — ゲートウェイ経由の全リクエストを記録し、回数・トークン利用・コスト・レイテンシ・マルチモーダル利用量を集計、予算管理機能もサポートします。
- 主流AIコーディングツールもワンクリック連携 — 設定ファイルを手動で編集する必要なく、Claude CodeやCodex、Gemini CLI、Qwen Code、Kimi CLI、CodeBuddy、opencode、Crush等のツールを瞬時にローカルゲートウェイへ接続可能。
アーキテクチャとポート
AIゲートウェイは、ローカルで動作する2つのサービスで構成されており、いずれもループバックアドレス(127.0.0.1)でのみ通信を受け付けます。
| ポート | 用途 | 説明 |
|---|---|---|
11580 | プロキシポート | アプリケーション向けの統合エンドポイント。コード及び連携済みAIツールは全てこのアドレスにリクエスト送信。ゲートウェイが仮想キー権限に基づき各プロバイダーへ接続します。 |
11581 | 管理ポート | ServBayアプリ内部用の管理チャネル・キー管理・統計データ取得などに利用。通常は直接アクセス不要です。 |
プロキシポートはOpenAI互換・Anthropic互換・Gemini互換など複数のエンドポイント形式に対応しています。詳細はエンドポイントと環境変数を参照してください。
対応プロバイダー
AIゲートウェイには約20社の主要プロバイダーがあらかじめプリセットされ、カテゴリごとに選択可能です。
- 主流(Mainstream):OpenAI、Anthropic、Google Gemini、Azure OpenAI、AWS Bedrock、OpenRouter
- 中国系(China):DeepSeek、Qwen(通義千問)、Zhipu GLM、Kimi(月之暗面)、Doubao(豆包·火山)、ERNIE Bot(文心一言)、Hunyuan(混元)、MiniMax、ZeroOne 万物、StepStar(阶跃星辰)など。Qwen、Zhipu GLM、Kimi、Doubao、Hunyuan、MiniMax、StepStarは中国国内・グローバル両リージョンのエンドポイント切り替えに対応。
- ローカル(Local):Ollama(デフォルト
127.0.0.1:11434)、LM Studio(デフォルト127.0.0.1:1234) - カスタム(Custom):OpenAI Compatible(任意のOpenAI互換サービス)、Custom(完全カスタマイズ)
プロバイダーの追加・設定方法はチャネル管理を参照してください。
前提条件
- macOSまたはWindows上でServBayがインストール・起動済みであること
- AIゲートウェイはServBayの有料拡張機能です。チャネルやキーの追加前にServBayアカウントへのログインが必要です。未ログインの場合は画面の案内に従い認証してください。
TIP
ServBay for macOSとWindows版でAIゲートウェイの機能は共通です。プロキシポート(11580)、管理ポート(11581)、および連携するツールの設定ファイルパスも同じです。特有の違いがある場合はドキュメント内で明記します。
アカウントとプラン
AIゲートウェイの利用にはServBayアカウントのプラン制限があります。
- チャネル・キー数の上限 — 無料/有料プランごとに作成できるチャネルや仮想キーの数が異なります。上限に達した場合は、画面でアップグレード通知が表示されます。
- 利用枠・予算管理 — 利用枠(トークン/リクエスト数/金額)や予算ダッシュボード機能はVIP/有料限定です。未契約の場合は該当エリアがロックされ、アップグレード案内が出ます。
詳細は ServBay Pro および ServBay Teamを参照してください。
データストレージ
- チャネル構成・仮想キー・利用統計などのデータは、すべてゲートウェイのバックエンドサービスがローカルで管理します。
- 仮想キーのプレーンテキストは、生成(またはローテーション)時のみ1回限り表示されます。以降は判別用プリフィックスのみ保存されるため、必ず生成時にコピー&保存してください。
- 各種ツールの一括連携時、ゲートウェイは対象ツールの設定ファイルを
.bakでバックアップした上で、ローカルゲートウェイアドレスへの接続情報を書き込みます。いつでも元に戻せる仕様です。
典型的な利用フロー
- ServBayアカウントにログインし、AIゲートウェイ画面へ
- チャネル管理より最低1社のプロバイダー(例:OpenAIやDeepSeekなど)を追加し、実際のAPIキーを入力して接続テスト
- 仮想キー画面で仮想キーを新規作成し、モデルやチャネル、リクエストレートの権限制御を設定
- エンドポイント画面で仮想キーをアプリに入力、または同画面のワンクリック連携からよく使うAIコーディングツールを連携
- 統計とモニタリング画面で利用量・コスト・レイテンシ状況を確認し、必要に応じて予算設定
まとめ
ServBay AIゲートウェイは「複数プロバイダー・複数APIキー・複数ツール」による分散的AI開発を、「単一ローカルゲートウェイ・一元化仮想キー・統合利用ダッシュボード」に整理します。これにより、ローカル環境でAIリソースを安全&効率的に集中管理し、コスト把握や主要AIコーディングツール連携が容易となります。AIネイティブ開発を支援するServBayの中核機能です。
